このモニターは、構成されている WaitMinutes 設定よりも長い期間ブロックされているセッション数が、構成されているしきい値を超えるとアラートを生成します。
このモニターは、構成された WaitMinutes 設定よりも長い時間にわたってブロックされているセッションの数が、構成されたしきい値を超えた場合に、アラートを生成します。 あるセッションが特定のリソースに対してロックを保持しているときに、別のセッションが同じリソースに対して競合する種類のロックを獲得しようとすると、ブロックが発生します。ロックベースの同時実行を行うあらゆるデータベース管理システムにとって、ブロックは避けられない特性です。しかし、ブロックが多すぎるとパフォーマンスの問題の原因になりかねないので、管理者はこのモニターを使って、構成されたしきい値よりも多くの数のセッションで、構成された WaitMinutes 設定よりも長い時間にわたってこの状態が発生していることを検知できます。
ブロックは、数多くの予期される理由によって発生しますが、データを消費するアプリケーションによって必要とされる、対応する機能性を何ら失うことなく改善を図れるようなシナリオで発生することもあります。
サーバーにおけるブロックの問題の解決には、ワークロード、要件、ユーザーについての知識が必要とされ、管理者は修正のための適切な一連の処置を決定する際に、それらを考慮に入れる必要があります。ブロック問題の修正には、次のような多くの処置が含まれる可能性があります (ただし、これらに限られてはいません)。
SSAS 構成設定を調整して並列処理を増やすことにより、リソース競合に起因するブロックを回避します。。業務内容に適度な影響を与えることもあれば、大いに影響を及ぼす可能性があるこの種の構成変更は、最初にテストを行い、与える影響について十分に理解しない限りは運用データベースでは行わないでください。Microsoft サポートに直接相談し、その指示を受けた場合でなければ、管理者は何らかの変更を行う前に、『SSAS 多次元パフォーマンス ガイド (一般論として第 3 章、特にマルチユーザーのパフォーマンスに関する考慮事項を述べたセクション 3.8)』を徹底的に復習してください。を十分に確認してください。 確認を十分に行わないと、サーバー パフォーマンスが向上するのではなく、むしろ低下するおそれがあります。
ブロックされるクエリの全般的なクエリ パフォーマンスを改善します。
処理操作を含めてブロックしているセッションを特定し、ブロックを減らすために処理ジョブを適切にスケジュールし、クエリを調整して適切なタイムアウト構成を設定します。
データベース設計が効率的になっているか確認します。サーバーで長期間実行されているブロック ジョブに関しては、設計や構成の設定を変更することにより改善し、ロックが生じる度合いを減らすことができます。そのためには、ブロックが大規模に生じないように時間をスケジュールしたり、パフォーマンス カウンターを確認して長期間に及ぶブロック シナリオが生じるおそれがあるパフォーマンス ボトルネックが発生する状況を判別し、サーバーに必要なリソースを追加したりできます。
構成されたしきい値や構成された WaitMinutes 設定値を上げることにより、アラートを回避します。
ブロックがサーバーで問題にならなければ、モニターを完全に無効にします。
Analysis Services でのサーバーのプロパティの構成
SSAS パフォーマンス カウンターに関する TechNet 資料
名前 | 説明 | 既定値 |
有効 | ワークフローを有効または無効にします | True |
アラートを生成する | ワークフローがアラートを生成するかどうかを定義する | True |
間隔 (秒) | ワークフローを実行する定期的な実行間隔 (秒)。 | 900 |
サンプル数 | 正常性状態は、しきい値違反数が違反の最小数以上になると変更されます。 | 3 |
同期時刻 | 24 時間形式で指定した同期時刻。省略可能です。 |
|
重大のしきい値 | 正常性状態は、ブロックされているセッション数がしきい値を超えると変更されます。 | 10 |
待機期間 (分) | 待機時間 (分) パラメーターは、セッションがモニター対象となるまでの最小待機時間を定義します。 | 1 |
Target | Microsoft.SQLServer.2014.AnalysisServices.TabularDatabase | ||
Parent Monitor | System.Health.PerformanceState | ||
Category | PerformanceHealth | ||
Enabled | True | ||
Alert Generate | True | ||
Alert Severity | Error | ||
Alert Priority | Normal | ||
Alert Auto Resolve | True | ||
Monitor Type | Microsoft.SQLServer.2014.AnalysisServices.MonitorType.Database.BlockedSessionsNumber | ||
Remotable | True | ||
Accessibility | Public | ||
Alert Message |
| ||
RunAs | Default |
<UnitMonitor ID="Microsoft.SQLServer.2014.AnalysisServices.UnitMonitor.TabularDatabase.BlockedSessionsNumber" Accessibility="Public" Enabled="true" Remotable="true" Priority="Normal" Target="SQLAS!Microsoft.SQLServer.2014.AnalysisServices.TabularDatabase" TypeID="Microsoft.SQLServer.2014.AnalysisServices.MonitorType.Database.BlockedSessionsNumber" ParentMonitorID="SystemHealth!System.Health.PerformanceState" ConfirmDelivery="false">
<Category>PerformanceHealth</Category>
<AlertSettings AlertMessage="Microsoft.SQLServer.2014.AnalysisServices.UnitMonitor.TabularDatabase.BlockedSessionsNumber.AlertMessage">
<AlertOnState>Error</AlertOnState>
<AutoResolve>true</AutoResolve>
<AlertPriority>Normal</AlertPriority>
<AlertSeverity>Error</AlertSeverity>
<AlertParameters>
<AlertParameter1>$Data/Context/Property[@Name='WaitTime']$</AlertParameter1>
<AlertParameter2>$Data/Context/Property[@Name='BlockedSPIDCount']$</AlertParameter2>
</AlertParameters>
</AlertSettings>
<OperationalStates>
<OperationalState ID="Success" MonitorTypeStateID="Healthy" HealthState="Success"/>
<OperationalState ID="Error" MonitorTypeStateID="Critical" HealthState="Error"/>
</OperationalStates>
<Configuration>
<ServiceName>$Target/Host/Property[Type='SQLAS!Microsoft.SQLServer.2014.AnalysisServices.Instance']/ServiceName$</ServiceName>
<ConnectionString>$Target/Host/Property[Type='SQLAS!Microsoft.SQLServer.2014.AnalysisServices.Instance']/ConnectionString$</ConnectionString>
<DatabaseName>$Target/Property[Type="SQLAS!Microsoft.SQLServer.2014.AnalysisServices.Database"]/DatabaseName$</DatabaseName>
<Threshold>10</Threshold>
<SampleCount>4</SampleCount>
<WaitMinutes>1</WaitMinutes>
<IntervalSeconds>900</IntervalSeconds>
<SyncTime/>
</Configuration>
</UnitMonitor>