____50_MB__1_Rule (Rule)

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管理パック
概要

このアラートは、特定の Data Protection Manager (DPM) サーバー上で実行されているプロセスに割り当て可能なメモリが 50 MB 未満になった場合に、MOM によって生成されます。これは、DPM サーバーのパフォーマンスに影響するメモリの不足を示している可能性があります。

使用可能なメモリは、パフォーマンス カウンタでメモリの合計を使用可能な容量で割った値 (MB 単位) を 15 分に 1 回サンプリングすることによって測定されます。使用可能なメモリの値は、スタンバイ (キャッシュ済み)、空き、および 0 ページの一覧に割り当てられているメモリの合計です。

このアラートの繰り返しカウントは、メモリが 50 MB のしきい値未満になっている間隔が連続して経過するたびに増加します。50 MB を超えるメモリが再び使用可能になると、このアラートは非アクティブになります。

メモリ不足の状態は、コンピュータ上のアプリケーションとサービスの速度を低下させ、他のリソースのパフォーマンスに影響します。たとえば、コンピュータのメモリが不足していると、ページングに時間がかかってディスクでの処理が増加するため、プロセッサの負荷に影響する可能性があります。

 
原因

DPM サーバーのメモリ不足は次のような原因で発生します。

  • 1 つまたは複数のアプリケーションが大量のメモリを使用している。
  • 複数の DPM ジョブが同時に実行されている。
  • DPM サーバーに、現在の DPM ワークロードを処理するための十分なメモリがない。
 
解決方法

DPM サーバーのパフォーマンスが非常に遅く、メモリ不足がその原因であると判断した場合は、次の手順でメモリ不足の原因を特定し、解決します。

メモリ不足に関する詳細情報を取得するには

  • DPM サーバーでタスク マネージャーを使用して、どのプロセスで最も多くのメモリを消費しているかを特定します([プロセス] タブで、メモリ使用量を確認します)。それらのプロセスが、通常のパフォーマンス範囲に戻らない場合は、そのアプリケーションでの診断を実行して、原因を調べる必要があります。

    DPM では、次の 3 つのプロセスが関連しています。

    • DPM ファイル エージェント (MsDpmFsAgent.exe)
    • DPM サービス (MsDpm.exe)
    • DPM 管理者コンソール (Mmc.exe のインスタンス)

    DPM のジョブは、DPM ファイル エージェントが使用するメモリの量に影響します。また、DPM 管理者コンソールも、メモリ使用量が増加する原因になることがあります。

    SQL Server™ サービス (Sqlservr.exe) の DPM インスタンスのメモリ使用量は比較的多くなりますが(DPM インスタンスのユーザー名は Microsoft$DPM$Acct)、特に問題はありません。通常、このサービスではキャッシュのために多くのメモリを使用しますが、使用可能なメモリが少なくなるとメモリを開放します。

問題を早急に解決するには

  1. DPM 管理者コンソールを閉じます。
  2. 重要ではない DPM のジョブを取り消し、後でより多くのメモリを使用できるときに実行することを検討してください。ただし、保護ジョブを取り消すとデータが保護されない可能性があるため、注意してください。詳細については、「ジョブを取り消す方法」( DPM ヘルプ : http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=46350) を参照してください。
  3. DPM サービスと SQL Server サービスをいったん停止してから再開します。[管理ツール] で、[サービス] を開き、次の手順を行ってサービスを再開します。
    1. DPM サービスが実行している場合は停止します(このサービスは、使用されていない場合は自動的に停止します)。
    2. SQL Server サービス (MSSQL$Microsoft$DPM$) を停止します。
    3. SQL Server サービス (MSSQL$Microsoft$DPM$) を開始します。
    4. DPM サービスは、次に必要になったときに自動的に開始します。

DPM のジョブに関連した長期的なメモリ不足を解決するには

  1. 保護ジョブの実行時間をずらすように、保護グループの保護スケジュールを変更します。一部の同期ジョブを毎時ちょうどの時刻から遅らせることを検討します。詳細については、「保護スケジュールを変更する方法」( DPM ヘルプ : http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=46350) を参照してください。
  2. DPM のジョブによるメモリ不足が原因で引き続きパフォーマンスが低迷している場合は、メモリを追加するか、一部の保護ジョブを別の DPM に移して負荷を軽減することを検討してください。DPM サーバーのメモリ要件については、「 展開の計画」(『Microsoft® System Center Data Protection Manager 2006 計画と展開ガイド 』: http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=46355) を参照してください。
 
外部ナレッジ ソース
  • メモリのボトルネックの監視と解決、および Microsoft® Windows Server™ 2003 オペレーティング システムを実行するコンピュータのその他のパフォーマンス要因については、Windows Server 2003 のヘルプとサポートの「パフォーマンスに関する問題の解決」を参照してください。
  • Windows Server 2003 ベースのサーバー上でのメモリの管理方法については、Windows Server 2003 のヘルプとサポートの「コンピュータのパフォーマンスの管理」を参照してください。
  • Windows オペレーティング システムを実行するサーバーのメモリ不足の評価方法については、「 Evaluating Memory and Cache Usage」(『Microsoft® Windows® 2000 Server Resource Kit 』: http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=46484) を参照してください。
  • Windows オペレーティング システムでメモリ使用量を監視するためのパフォーマンス カウンタの詳細については、「 Memory Object」(『Microsoft® Windows 2000® Performance Counters Reference 』: http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=27751) を参照してください。
 
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Element properties:

TargetMicrosoft.SystemCenter.DPM.Microsoft_System_Center_Data_Protection_Manager_2006_Servers_Installation
CategoryPerformanceHealth
EnabledTrue
Instance NameMemory
Counter NameAvailable MBytes
Frequency900
Alert GenerateTrue
Alert SeverityError
Alert PriorityLow
RemotableTrue
Alert Message
パフォーマンスのしきい値 :メモリが 50 MB 未満になっています。
パフォーマンスのしきい値を超えました。使用可能なメモリが 50 MB 未満になっています。現在の使用可能なメモリが
$Data/Value$
MB 未満になっています。



DPM ID :75653C2D-EC0F-4cd4-8189-B416017DB965:0
CommentMom2005ID='{26B2E0D9-3FBD-44F2-86ED-AE5817681272}';MOM2005ComputerGroupID={49DAC409-542F-4A3A-A540-7E9C08CFF520}

Member Modules:

ID Module Type TypeId RunAs 
_20160360_0DBA_4AB0_815E_B830E5D884E4_ DataSource System.Mom.BackwardCompatibility.Performance.FilteredDataProvider Default
AverageFilter ConditionDetection System.Performance.AveragerCondition Default
GenerateAlert WriteAction System.Mom.BackwardCompatibility.AlertResponse Default