Microsoft Windows Server 2008 以上用 Active Directory 管理パック
Microsoft Windows Server 2008 以上の AD 監視管理パック
目的
Microsoft® Windows® Active Directory 管理パックは、フォレスト全体にわたる Active Directory® ディレクトリ サービスおよび必要なサブシステムの監視を提供します。リアルタイムのパフォーマンスおよびイベント監視に加え、この管理パックは、自動化されたカスタマイズ可能な応答機能も提供します。これを使用して、パフォーマンス、稼働状態、または容量に関する重要な問題に直ちに対応できます。
この管理パックの目的は、Active Directory に関する幅広い知識と最新の情報源へのリンクを備えることにより有用なものとなり、Active Directory の管理に必要なコスト、労力、およびスキルを削減することです。
この管理パックの情報を利用して、End-to-End レプリケーションを含め、Active Directory を管理し、重大になる前に問題を特定できます。
機能
Active Directory 管理パックは、自動検索、稼働状態の監視と回復、レプリケーションの監視など、Active Directory 環境を管理するために必要な機能を提供します。この管理パックには、幅広い知識が組み込まれているため、Active Directory 環境を管理し、可用性、セキュリティ、およびパフォーマンスを向上させることができます。たとえば、この管理パックは次のような重大な状況でアラートを出します。
Active Directory のレプリケーションに失敗した。
グローバル カタログが利用できない。
Active Directory が応答しない。
ドメイン ネーム システム (DNS) が利用できない。
この管理パックにはビューが含まれており、これらを使用して、Active Directory 環境の稼働状態、パフォーマンス、および可用性を 1 か所で監視できます。次のようなビューを使用すると、Active Directory 環境の管理を直ちに開始し、すぐに投資の元を取ることができます。
Windows ドメイン コントローラー上の空きディスク領域
Active Directory データベース
レプリケーション トラフィック - 1 秒間のオブジェクト
この管理パックは、Active Directory の重要な機能のパフォーマンスと稼働状態を監視するために次のような自動ルールも提供します。
プライマリ ドメイン コントローラー (PDC) エミュレーター マスターの可用性
レプリケーション潜在期間
Active Directory データベースをホストしているドライブの空きディスク領域
これらのルールは、速度、容量、および可用性に関するデータを収集します。この管理パックに含まれる Active Directory 専用のレポートを使用して、これらのパフォーマンス情報を簡単に分析できます。これらのレポートを使用すると、正確な負荷分散と容量計画を行い、将来的に発生する可能性がある問題を警戒することができます。さらに、以下を行うことができるレポート、ダイアグラム ビュー、タスクがあります。
ドメイン コントローラーと主要な Active Directory のサービスの可用性を追跡する。
ドメインのトポロジと、信頼、レプリケーション トポロジ、操作マスターの場所などに関する情報の詳細を提供する。
起こりうるレプリケーションの問題に関する情報を提供する。
構成
DNS は、Active Directory の重要なコンポーネントであるため、Microsoft ドメイン ネーム サービス管理パックもインストールすることをお勧めします。
また Windows オペレーティング システム管理パックをインストールすることもお勧めします。
Active Directory 管理パックを初めてインストールした後に、次の項目を構成する必要があります。
フォレストで許容可能な最大のレプリケーション潜在期間、つまり、特定のドメイン コントローラーに変更が到達するまでの許容可能な最大の待機時間を決定します。
コレクションを有効化するためにルールを上書きします。
AD レプリケーションの監視パフォーマンス コレクション (ソース)
AD レプリケーションの監視パフォーマンス コレクション (ターゲット)
レプリケーションの潜在期間を監視する名前付けコンテキストを決定します。既定では、すべてのアプリケーション パーティションとドメイン パーティションが監視されます。これらのいずれかを削除する場合または構成パーティションを追加する場合は、AD レプリケーションの監視モニターの上書きを変更します。
入力方向または出力方向のレプリケーション潜在期間パフォーマンス データを収集するドメイン コントローラーを決定します。AD レプリケーションの監視パフォーマンス コレクション (ソース) と AD レプリケーションの監視パフォーマンス コレクション (ターゲット) に関するマイクロソフト サポート技術情報を参照してから、これらのドメイン コントローラーのデータ収集を構成します。
注意
これらの各手順および最適な操作方法の詳細については、『Active Directory 管理パック ガイド』を参照してください。