クラスターの共有ボリュームのリダイレクト アクセスが有効になりました

概要

フェールオーバー クラスターでは、仮想マシンは同じ LUN (ディスク) 上のクラスターの共有ボリュームを使用することができる一方、互いに独立してフェールオーバー (またはノードからノードに移動) することができます。仮想マシンがクラスターの共有ボリュームを使用できるのは、ネットワーク接続、アクセス、ドライバー、その他の要因を含めて、クラスター ノードとボリューム間の通信が正しく機能している場合だけです。

イベントの詳細

原因

ストレージ デバイスで、このボリュームにアクセスしているすべてのクラスター ノードから、ネットワーク経由のリダイレクトされたアクセスが有効になっています。これにより、パフォーマンスが低下する場合があります。

解決方法

CSV - ディスクのリダイレクトされたアクセスの状態をチェックする

イベント ビューアーを現在開いていない場合、イベント メッセージを表示するには、「イベント ビューアーを開き、フェールオーバー クラスタリングに関連したイベントを表示する」を参照してください。クラスターの共有ボリュームに含まれる、リダイレクトされたアクセスが有効なディスクに関する情報のイベント メッセージを表示します。

ボリューム バックアップでリダイレクトされたアクセスが有効な場合、自動的に無効になります。リダイレクトされたアクセスを手動で有効にした場合、手動で無効にする必要があります。詳細については、「クラスターの共有ボリューム内のディスクのリダイレクトされたアクセスをチェックして無効にする」を参照してください。

これらの手順を実行するには、フェールオーバー クラスター内の上のローカルの Administrators グループのメンバーであるか、適切な権限が委任されている必要があります。

クラスターの共有ボリューム内のディスクのリダイレクトされたアクセスをチェックして無効にする

クラスターの共有ボリューム内のディスクのリダイレクトされたアクセスをチェックして無効にするには、以下の手順を実行します:

• フェールオーバー クラスターのスナップインを開くために、[スタート]、[管理ツール]、[フェールオーバー クラスター マネージャー] の順にクリックします。[ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスが表示されたら、表示された操作が正しいことを確認し、[はい] をクリックします。

• フェールオーバー クラスター マネージャー スナップインで、管理対象のクラスターが表示されない場合は、コンソール ツリーで [フェールオーバー クラスター マネージャー] を右クリックし、[クラスターの管理] をクリックして、目的のクラスターを選択または指定します。

• コンソール ツリーが折りたたまれている場合は、管理するクラスターの下位のツリーを展開し、[クラスターの共有ボリューム] をクリックします。

• 中央のウィンドウで、ディスクの状態を表示します (さらに情報が必要な場合は、ディスクのリストを展開します)。リダイレクトされたアクセスが有効な場合、状態は [オンライン (リダイレクトされたアクセス)] となります。

• リダイレクトされたアクセスを無効にするには、ディスクを右クリックして、[その他のアクション]、[このクラスターの共有ボリュームのリダイレクトされたアクセスを無効にします] を順にクリックします。

• ディスクの状態が [オンライン (リダイレクトされたアクセス)] ではないことを確認します。ディスクの状態が [(リダイレクトされたアクセス)] である場合は、システムとアプリケーションのイベント ログを調べ、記憶域、ネットワーク、およびフェールオーバー クラスターに関するイベントがないか確認します。

イベント ビューアーを開き、フェールオーバー クラスタリングに関連したイベントを表示する

イベント ビューアーを開き、フェールオーバー クラスタリングに関連するイベントを表示するには:

• サーバー マネージャーがまだ開いていない場合、[スタート]、[管理ツール]、[サーバー マネージャー] の順にクリックします。[ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスが表示されたら、表示された操作が正しいことを確認し、[はい] をクリックします。

• コンソール ツリーで、[診断]、[イベント ビューアー]、[Windows ログ] の順に展開し、[システム] をクリックします。

• イベントをフィルター処理して [ソース] が [FailoverClustering] のイベントだけを表示するには、[操作] ウィンドウで [現在のログをフィルター] をクリックします。[フィルター] タブの [イベント ソース] ボックスで、[FailoverClustering] を選択します。必要に応じてその他のオプションを選択し、[OK] をクリックします。

• 表示されたイベントを日時で並べ替えるには、中央のウィンドウで [日付と時刻] 列見出しをクリックします。

検証

クラスターの共有ボリュームがオンラインになることを確認します。最近ボリュームへの書き込みに問題が生じた場合、イベント ログおよび対応するクラスター化された仮想マシンの機能をモニターし、問題が解決されたことを確認することをお勧めします。

以下の手順を実行するには、各クラスター化されたサーバーのローカルの Administrators グループに所属し、ドメイン アカウントを使用するか、または同等の権限を委任されている必要があります。

クラスターの共有ボリュームがオンラインになることを確認する

クラスターの共有ボリュームがオンラインになることを確認するには:

• フェールオーバー クラスターのスナップインを開くために、[スタート]、[管理ツール]、[フェールオーバー クラスター マネージャー] の順にクリックします。[ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスが表示されたら、表示された操作が正しいことを確認し、[はい] をクリックします。

• フェールオーバー クラスター マネージャー スナップインで、管理対象のクラスターが表示されない場合は、コンソール ツリーで [フェールオーバー クラスター マネージャー] を右クリックし、[クラスターの管理] をクリックして、目的のクラスターを選択または指定します。

• コンソール ツリーが折りたたまれている場合は、管理するクラスターの下位のツリーを展開し、[クラスターの共有ボリューム] をクリックします。

• 中央のウィンドウで、確認中のボリュームの一覧を展開します。ボリュームの状態を表示します。

• ボリュームがオフラインの場合、オンラインにするには、ボリュームを右クリックし、[このリソースをオンラインにする] をクリックします。

Windows PowerShell コマンドを使用してフェールオーバー クラスター内のリソースの状態をチェックする

Windows PowerShell コマンドを使用してフェールオーバー クラスター内のリソースの状態をチェックするには:

• クラスター内のノードで、[スタート] をクリックし、[管理ツール] をポイントしてから [Windows PowerShell モジュール] をクリックします。[ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスが表示されたら、表示された操作が正しいことを確認し、[はい] をクリックします。

• 次のように入力します。

Get-ClusterSharedVolume

リソース名を指定しないで前述のコマンドを実行すると、クラスター内のすべてのクラスター共有ボリュームの状態が表示されます。